SwitchBotハブ2は、旧モデルのSwitchBotハブミニの上位モデルとして2023年3月に発売されました。
様々なアップグレードがなされたハブ2ですが、その中でもスマートホームの新たな共通規格「Matter」に対応するということが話題になりました。
今回この記事では、「Matterに関する疑問や何ができるようになるのか」などを詳しく解説していきます。

目次
Matterって何?

Matterとは、スマートホームの新たな共通規格のことで、異なるメーカーやデバイス間でも相互に運用することができ、安全で信頼できるものにするための規格です。
- Google Home
- Amazon Alexa
- Home Assistant
上記のようなメーカーの中から自分の好みのブランドを連携させることができます。
特定の無線規格だけでなく、Wi-Fiなどの様々なネットワークで動作することができ、世界で統一された規格となります。
そのため、SwitchBot製品でなくても、今後発売されるMatterに対応した製品は連携させることができます。

例えばAmazonアレクサで音声操作することで、Googleデバイスを動かすことができるといった、異なるメーカー同士でも相互に操作することが可能です
今後はますますMatterに対応した製品が開発されてくるので、自分に合ったデバイスをたくさんのメーカーの中からメーカーの制限を受けずに選ぶことができます。
Matterに対応すると何ができるのか
Matterに対応したデバイスは何ができるようになるのかを、Matterの特徴4つとあわせて解説したいと思います。
Matterの4つの特徴
- シンプルさ・・・簡単に初期設定ができるようになる
- 相互運用性・・・異なるメーカー同士のデバイスを連携できる
- 安全性・・・安心して利用できる
- 信頼性・・・インターネット接続しなくても使用できる
①シンプルさ・・・簡単に初期設定ができるようになる

Matterは、シンプルで直感的な操作ができること重視しているため、今までよりも簡単にアプリなどのセットアップができるようになります。
そのため、デバイスを購入したらすぐにセットアップし、利用できるように設計されています。専門的な知識や技術は必要なく、スムーズに自宅をスマートホーム化させることができます。
②相互運用性・・・異なるメーカー同士のデバイスを連携できる
異なるメーカーのデバイスでも、Matterに対応したデバイス同士であれば連携させることができます。


以前は異なるメーカー同士では連携させる仕組みが整っていませんでした
そのため、ユーザーは同じメーカーの製品しか使うことができず、住宅内の利便性を最大限向上させることができない環境でした。
しかし、Matterによってメーカー間の垣根がなくなり、自分が便利だと思ったり、使いやすいと思ったデバイスを自由に使えるようになったため、より柔軟にスマートホームのシステムを自宅に取り入れることができます。
③安全性・・・安心して利用できる
家電をインターネットに接続するにあたって心配なのがセキュリティ面です。

新しい技術を導入するとき、どんな脅威があるのか心配になりますよね
しかしMatterは、強固なセキュリティプロトコルを採用しており、開発者や消費者が安心してデバイスを利用できるように設計されています。プライバシーや個人情報の保護の観点でも、よりリスクを最小限に抑えることができるようになっています。
スマートホーム環境を安心・安全に利用することができるのは、Matterを導入する大きなメリットとなります。
④信頼性・・・インターネット接続しなくても使用できる
基本的にスマートホームデバイスなどの機器は、インターネットの接続が前提となっていますが、Matterはインターネット接続が切断されている場合でも、Bluetoothやローカル通信で制御できるように設計されています。

防犯用デバイスや空調家電など生活において重要な部分を担うデバイスを、インターネットへの依存度を低くさせることで、信頼性や安全性を高めることができます。
SwitchBotハブ2がMatterに対応したメリット
ここからは、SwitchBotハブ2がMatterに対応して、Matter経由でSwitchBot製品を操作するとどのようなメリットがあるのかを解説します。
メリット
- ホームアプリなどへの対応が簡単になる
- 専用のハブデバイスを購入する必要がなくなる
- 多くのスマートホーム家電で生活がより便利になる
ホームアプリなどへの対応が簡単になる
Matterに繋ぐことによって、デバイスや赤外線家電をホームアプリをはじめGoogle HomeやAmazon Alexa、Home Assistantなど異なるプラットフォーム間でのシームレスな操作をすることができます。
ホームアプリからエアコンの操作をしたり、AppleWatchからの操作や、Google Homeからの音声操作など、様々なルートからデバイスの操作をすることができます。
専用のハブデバイスを購入する必要がなくなる
ハブデバイスとは、複数のスマートホームデバイスを中継するデバイスのことをいいます。複数のデバイスをWi-Fiに接続したり、送信距離を延長したりする役割を果たしています。
Matterが導入される前は、スマートデバイスを操作するには・・・
- Amazon Alexaから操作するにはAlexa対応のデバイスを
- Apple HomeKitから操作するならHomeKit対応のデバイスを
これらをそれぞれ購入する必要がありました。
Amazon Alexaの対応ハブデバイスを使用しているユーザーがApple HomeKit対応デバイスをスマートホームに組み込みたい場合、相互に運用性がないため使用できませんでした。

しかし、Matterに対応していればハブデバイスをそれぞれ購入する必要がなくなります!
今までAlexaでSwitchBot製品をコントロールしていたAppleユーザーの方は、SwitchBotハブ2があれば追加デバイスを購入することなくMatter経由でApple HomeKitからSwitchBot製品をコントロールできるようになります。
多くのスマートホーム家電で生活がより便利に
実際にSwitchBotの製品でもMatter対応のデバイスが多く発売されています。例をあげると、
- カーテン
- ロボット掃除機
- 指ロボット
- スマートロック
- 温湿度計
- 開閉センサー
- 人感センサー
など、これからもますます増えてくとのことです。
これらのデバイスは、Appleユーザーの方だったらApple HomeKitで、Googleユーザーの方はGoogle Homeで、Amazonユーザーの方はAmazon Alexaで操作することができます。
SwitchBotではない他のメーカーのスマートホームデバイスも対応することができるので、選択肢の幅が広がり、生活がより便利になります。
ハブミニもMatterに対応!?
ハブミニには元々Matterに対応していませんでしたが、現在はなんとMatterに対応した「ハブミニ(Matter対応)」という製品が発売されています。
Matterには対応していてほしいけど、ハブ2のように高価で高性能なものはいらないという方や、複数の部屋の設置する予定で、メインはハブ2、サブでハブミニを使用したいという方にとっては朗報ですね。
ちなみに値段は、Matter非対応のものと比べて500円高くなっています。あと接続端子が、micro USBからType-Cに変更になっています。
まとめ
今回は、Matterとは何かについて解説しました。
スマートホームの新たな共通規格のであるMatterは、異なるメーカーやデバイス間でも相互に運用することができるため、今後、より多くの人がスマートホームを活用していくことになるでしょう。
SwitchBotも新たな製品をたくさん発売していますが、Matterを活用することによって、より便利に使いこなすことができ、生活を豊かにしてくれるはずです。
最後までご覧いただきありがとうございます。