生活環境の中で温度や湿度を気にしている人はたくさんいると思います。
ただ、普段生活している中で
- いつもより空気が重く感じる
- 集中力続かない
- 頭がなんだかぼんやりする
といったことを感じたことはありませんか?

実はその原因は、空気中の二酸化炭素濃度が高いからかもしれません
そこで二酸化炭素濃度を測定することができるSwitchBotのCO2センサーを導入することで、換気の適切なタイミングを把握することができるようになります。
今回は、「SwitchBot CO2センサー」のメリットや活用方法について解説します。
購入を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!

二酸化炭素濃度が高いと何が問題なのか

まずはCO2センサーの解説をする前に、二酸化炭素が高いとどのような問題があるのかをお伝えしたいと思います。
二酸化炭素濃度は通常「ppm」で表され、ppmとは「parts per million(100万分の1)」の略称であり、1㎥の大気中に二酸化炭素がどの程度含まれているかを表す指標です
二酸化炭素は大気中に約400ppm含まれており、室内の二酸化炭素濃度は1,000ppm以下に保つことが、厚生労働省が定める建築物環境衛生管理基準で定められています。
人体へ及ぼす影響

冒頭でも紹介しましたが、二酸化炭素濃度が高くなると集中力が続かなくなったり、頭がぼんやりしてしまったりします。
また、学習効率が落ち、理解力や記憶力の低下も引き起こしてしまう可能性があります。
さらに、あまりにも二酸化炭素濃度が高くなってしまうと、意識障害が出たり、呼吸困難に陥ってしまうこともあり、最悪の場合死亡してしまうこともあります。

一般の住宅内でそのような高い二酸化炭素濃度になることはほぼないと思いますが、それほど危険性があるということを頭に入れておきましょう
下記の表に二酸化炭素右脳度別の人体への影響をまとめておきました。
二酸化炭素(CO2) | 人体への影響 |
---|---|
400ppm | 影響なし(新鮮な空気) |
1,000ppm | 気分が悪くなる人もいる(屋内の基準濃度) |
3,000ppm | 呼吸の数が増え、眠くなったり集中力が低下したりする |
4,000ppm | 頭痛やめまい、倦怠感が出る人もいる |
6,000ppm | 頭痛やめまい、倦怠感に加え過呼吸になる人もいる |
8,000ppm | 意識レベルの低下、全身に震えや痙攣が出る |
50,000ppm | 頭痛や眩暈のほかに呼吸困難に陥る |
100,000ppm | 激しい呼吸困難に嘔吐、意識の消失などが出る |
勉強や仕事をしているときに、なんだか集中力が続かなかったり、眠気を感じてしまったりするときは、ぜひ二酸化炭素濃度を確認することをおすすめします。
厚生労働省がボーダーラインとする1,000ppmを超えてしまわないためにも、CO2センサーを活用し、適切な空気管理を行うようにしましょう。
二酸化炭素濃度が高くなってしまう原因
屋外の二酸化炭素濃度は400ppmというほぼ一定の値ですが、室内は異なります。
いろいろな原因で二酸化炭素が増え、濃度が基準を超えてしまうことが多々あります。
換気設備が整っていない
換気設備が整っていない住宅では、適切に室内で発生した二酸化炭素を排出することができなくなってしまいます。
窓やドアを開ければ換気はできますが、冬や夏など、あまり長い時間窓を開けてしまうと、今度は室温が適切に保つことができなくなってしまいます。

また、現在の住宅は24時間換気が義務となっています
換気扇の音がうるさいとか電気代がもったいないという理由でスイッチを消してしまうと、徐々に二酸化炭素濃度が上がっていき、基準の倍近くに達してしまうこともあります。
建物の気密性が低い

建物の気密性が低ければ自然に換気ができると思われがちですが、実際は空気の滞留する箇所が発生してしまい、換気設備が整っていたとしても、ある個所では二酸化炭素濃度が高くなってしまうのです。
気密性の高く適切な換気をしている住宅は、空気が設計した通りの換気経路をたどることができるので、室内の二酸化炭素濃度を適切な値に保つことができます。
石油ファンヒーターを使用している

二酸化炭素濃度が高くなってしまうのは、石油ファンヒーターを使用していることが一番の大きな原因として挙げられます。
石油ファンヒーターは稼働時に大量の二酸化炭素を排出し、換気があまりされていない部屋ではあっという間に3,000ppmまで達してしまいます。

他にも大量の水蒸気も排出するため、結露が発生してしまう恐れもあります
もし石油ファンヒーターを使用する場合は、通常の換気設備による換気だけではなく、窓やドアを開けるといった方法でも換気を行うようにしましょう。
SwitchBot CO2センサーの特徴

ここからは、SwitchBotのCO2センサーの特徴を解説していきたいと思います。
高性能の二酸化炭素濃度センサーが搭載

CO2センサーは、厚生労働省が推奨しているNDIR方式という高性能な方式を採用し、二酸化炭素濃度を測定しています。
精度は±50ppm程度まで抑えることができるので、室内の正確な二酸化炭素濃度を測定することができます。
また、USB給電の場合は測定の更新頻度が1秒ごとに行われるため、リアルタイムな室内環境の把握が可能となります。
電池からの給電も可能ですが、その場合は30分ごとの更新頻度となります。

正直30分の更新頻度では、二酸化炭素濃度の測定はリアルタイム性が求められるため少し遅いと感じます
そのため、USB給電で運用することをおすすめします。
画面が大きくて見やすく、換気のタイミングがわかる

ディスプレイが大きく、二酸化炭素濃度が一目ですぐにわかります。

二酸化炭素濃度の他にも、温湿度や天気予報、日付・時間なども表示させることができるのでとても便利です

また、二酸化炭素濃度の表示は色分けしていることで、感覚的に室内の空気環境をわかりやすく把握することができます。
表示が黄色や赤になったタイミングで換気をするように心がけましょう
3種類のアラートで換気のタイミングをお知らせ
アプリで二酸化炭素濃度の許容値の設定をすると、その濃度を超えた時にアラートで換気のタイミングを教えてくれる機能もあります。
アラートの方式は3種類あります。

上記の方法でアラートしてくれます。
自宅にいるときには音声アラートですぐに気づくことができます。
また、会議中や在宅ワーク中では点滅アラートにしておけば、音を鳴らさずに知らせてくれるので静かな環境が求められる時に最適です。
計測したCO2のデータは最大2年間保存可能

CO2センサーで測定したデータは、一定期間保存することができます。
・ローカル保存:最大38日間
・SwitchBotアプリ保存:最大2年間
保存された二酸化炭素濃度、温度、湿度のデータはグラフで表示可能です。 また、データ出力(CSVファイル)にも対応しているため、いつでも過去のデータ履歴を確認できます。
SwitchBotデバイスと連携でさらに便利に

CO2センサーをSwitchBotの頭脳であるハブと連携させることで、家電の自動操作ができるようになるなど、さらに便利に運用することができます。
CO2センサーで設定した二酸化炭素濃度の許容値を超えてしまったときに、SwitchBotスマートサーキュレーターのスイッチをONするという連携をさせることで、自動で空気を循環させて換気を行うことも可能です。
また、ハブにアレクサなどの音声認識デバイスなどが連携している場合には、ハブを通じてアレクサに現在の二酸化炭素濃度を声だけで確認することができます。
温湿度計としても優秀
メインの機能としてはCO2センサーなのですが、温湿度も測定することができます。
温湿度センサーに関しても高精度のスイス製の温湿度センサーを搭載しており、更新頻度は4秒に1回。誤差は温度は±0.2℃、湿度は±2%という正確な測定をすることができます。

また、防水温湿度計と連携させることで、屋外の温湿度を表示させることもできます。
室内にいながら外のリアルタイムの温湿度を確認することができるので、外出時の服装の参考にすることができ、とても便利な連携機能になります。
CO2センサーを使うことをおすすめする人
ここからは、CO2センサーを導入すべき人はどのような人なのかを紹介します。
風邪や感染症の予防をしたい人

なぜ風邪や感染症の予防がCO2センサーでできるのかという疑問を持つ人もいると思います。
直接的な関係はないのですが、
人が密集する
↓
二酸化炭素濃度が上昇し空気の循環が悪くなる
↓
ウイルスが停滞しやすい環境になる
という因果関係があります。
二酸化炭素濃度が高くなったタイミングで換気をする習慣つけば、相対的にウイルスなども停滞も防ぐことができるため、風邪や感染症の予防ができるというわけです。
仕事や勉強の集中力を上げたい人

人体に及ぼす影響でも紹介したように、二酸化炭素濃度が高くなると集中力の低下や眠気を誘発してしまいます。
適切な換気をして二酸化炭素濃度を1,000ppm以下に保つことで、集中力が向上して仕事や勉強の効率を上げることができます。

電池給電も可能なので、自分の作業場所ごとに持ち運んで測定ができます!
CO2センサーと連携させて他のデバイスを操作したい人
SwitchBotと言えばスマートホーム化デバイスの代名詞ともいえるメーカーで、このCO2センサーも例に漏れずスマートホーム化のトリガーとなれる製品です。
二酸化炭素濃度が基準値を超えたら
- SwitchBotサーキュレーターをONにする
- SwitchBotボット(指ロボット)で換気扇を回す
- スマホに通知を飛ばすようにする
などと言った操作を自動で行うことができるようになります。
また、温湿度計の機能も搭載しているので、温湿度によるトリガーで他のデバイスの操作をすることもできます。
石油ファンヒーターを使用したい人

最後は限定的ですが、石油ファンヒーターを使用したい人はぜひCO2センサーを導入することをおすすめします。
先程も説明した通り、密閉された室内で石油ファンヒーターを使用すると、たった数分で二酸化炭素濃度が3,000ppmを超えてしまうことがあるため、非常に危険です。

どんなに気を付けていても換気を忘れてしまうことはあるので、CO2センサーを導入することで忘れずに換気をすることができると思います
また、逆に二酸化炭素濃度がそこまで高くないのに、こまめに換気をしすぎてなかなか室温が上がらす、灯油代と電気代を無駄に消費してしまうこともあり得ます。
最適なタイミングで換気を行えるようにするためにも、石油ファンヒーターを使用する人はCO2センサーの導入をおすすめします。

まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はSwitchBot CO2センサーについて、その魅力と使い方を解説しました。
室内の二酸化炭素濃度が上昇することで、様々な悪影響が発生してしまいます。
そんな時にSwitchBotのCO2センサーがあれば常に快適な環境をつくることができます。
ぜひSwitchBot CO2センサーを活用して、健康で便利な暮らしを過ごしていきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございます。